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2025年1月17日
絶望から希望へ – 「絶望の林業」から学ぶ課題と未来
本日の林業の魅力シリーズ第154弾では、
田中淳夫氏の著書『絶望の林業』を取り上げます。
この本は、現在の日本の林業が抱える問題点に鋭く切り込み、
その絶望的な現状を描き出しながらも、
そこに光を見出す内容となっています。
「絶望」とのタイトルですが、読み進める中で、
林業を変えるヒントや希望が見えてくる一冊です。
1. 著者について
田中淳夫氏は、日本の林業ジャーナリストとして知られ、
長年にわたり林業問題に取り組んできた人物です。
日本の山林が抱える課題や、
地方の林業現場で起きている実態を広く発信しています。
本書は、田中氏が現場を直接取材し、データをもとに執筆した内容で、
理論と実践の両面から林業に向き合っています。
2. 「絶望の林業」の内容
本書では、以下のようなテーマが扱われています。
日本の林業の現状
・戦後の拡大造林政策がもたらした森林の過密化と管理不足。
・木材価格の低迷による経営難。
・若者離れと後継者不足が深刻化。
問題点の指摘
・外国産木材との価格競争に敗れる構造的な課題。
・国や自治体の支援策が現場に届かない。
・持続可能性を考慮した森林管理の不足。
未来への提言
・地域材の活用や地産地消の推進。
・高付加価値製品を作るための技術革新。
・森林と地域コミュニティを結びつける仕組みづくり。
3. 林業の絶望を超えるために
田中氏は本書の中で、「絶望」に対する具体的な打開策を示しています。
それは、問題を単なる「現象」としてとらえるのではなく、
林業に関わるすべての人々が協力し、新たな視点を持つことの重要性です。
地域主導の取り組み
地域で森林を守る活動を推進し、林業の魅力を再発見すること。
教育と次世代育成
若者への林業教育の強化や、林業を身近に感じる体験機会を増やす。
新しいマーケティング手法
SNSやデジタルツールを活用し、地域材や林業製品の認知度を高める。
『絶望の林業』は、タイトルこそ重いものの、
日本の林業が抱える課題を深く理解し、
それを乗り越えるための貴重な示唆が詰まった一冊です。
この本を通じて、林業に関わる一人ひとりが「絶望」を「希望」に
変える行動を起こすことが求められています。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ