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2025年2月5日
手仕事で紡ぐ木の歴史 – 日本の伝統的伐採・加工技術と道具の進化
林業には、古代から受け継がれてきた数多くの知恵と技術があります。
特に日本では、自然を敬いながら木を伐採し、
加工してきた技術が今もなお受け継がれています。
本日の林業の魅力シリーズ第167弾では、
伝統的な伐採技術と加工に使用される道具に焦点を当て、
その進化と価値を掘り下げます。
1. 伝統的伐採技術 –『受け口』と『追い口』の技法
日本の林業において、木を倒す技術には非常に繊細な手法があります。
その代表例が「受け口」と「追い口」の技法です。
受け口: 木を倒す方向を決めるための切り口です。
受け口を作ることで、木が安全に倒れる方向を決めやすくします。
追い口: 受け口の反対側から行う切り込みです。
これらの技術を適切に行うことで、木材の破損を防ぎ、
周囲への安全も確保されます。
※日本の林業には独特の技術や工夫が多いですが、
受け口と追い口の原理そのものは、
世界中の林業で共有されている知識です。
2. 伝統的な道具 – 鋸(のこぎり)と斧(おの)
現代のチェーンソーが登場する以前、
伐採はすべて手作業で行われていました。
特に重宝されたのが以下の道具です。
鋸(のこぎり)
日本の伝統的な鋸は「引き切り式」で、
欧米の「押し切り式」と異なります。
引きながら木を切るため、繊細で効率的な切断が可能です。
斧(おの)
斧は、伐採の際に主に使用され、
幹の太い部分を削り落とすために使われました。
また、枝払いにも適していました。
3. 木材の加工技術 – 手刻みと継手(つぎて)
日本の木造建築では、木材を組み合わせて構造を作る
「手刻み」や「継手」の技術が発展してきました。
手刻み: 職人が一本一本の木材を手作業で加工し、精密に形を合わせる技術。
継手(つぎて): 木材同士を接合する際に釘を使わずに組み合わせる技法。
たとえば「ほぞ継ぎ」や「かま継ぎ」があります。
4. 森林管理における伝統技術 –『間伐』と『枝打ち』
木々が健康に育つためには適切な管理が欠かせません。
日本では古くから、以下の技法が実践されてきました。
間伐(かんばつ): 森や林の中で、成長を促進するために一部の木を
選んで切る作業です。
枝打ち: 樹木の下部の枝を剪定することで、
無節で品質の良い木材を得る重要な作業です。
林業の魅力シリーズ第167弾では、
伝統的な伐採技術や加工技術、
道具について紹介しました。
これらの技術は単なる古い手法ではなく、
持続可能な林業の未来を支える重要な要素です。
これからもこうした知恵を次世代へと
受け継いでいくことが求められています。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ