2025年2月16日
平面カット(スラブカット)の技術
ログワークでは、ログ材を正確に加工することが求められます。
その中でも平面カット(スラブカット)は、
ログの土台を作るシルログやハーフログを加工する際に
欠かせない技術です。
チェーンソーを用いたこの切断作業には、
正しい姿勢とカットラインの精度が重要です。
今回は、平面カットの具体的な手順とコツについて解説していきます。
平面カット(スラブカット)の手順
1.ログ材のセット
木口のカットラインが水平になるようにログを固定します。
安定した作業環境を確保し、カット中にログが動かないように注意しましょう。
2.チェーンソーの角度設定
チェーンソーを横に寝かせ、バーを水平にします。
木口に対して45度の角度で切り込む。
チェーンソーがぐらつかないように、フレーム後部を腰に当て、
スロットルを全開にする。
3.カットラインを刻む
バーのスパイクをログの側面に打ち込み、
カットラインを目で追いながら慎重にカットを進めます。
カットラインを見失わないように、手元側と反対側のラインを
同時に注意深く確認する。
4.ジグザグにカットする
バーをジグザグに動かしながら平面をカットします。
これは、カットラインのズレを防ぎ、正確な平面を作るためのポイントです。
5.ライン外れの調整
もしカットラインがずれてしまった場合は、焦らず角度を調整して修正します。
再度スパイクを当て直し、慎重に切り進めていきます。
平面カットのポイント
✅ 正確なカットラインを引く
カットの精度を高めるために、墨つけ(ライン引き)を
慎重に行うことが重要です。
これにより、切断中の視認性が向上し、正確な加工が可能になります。
✅ チェーンソーの安定性を保つ
フレーム後部を腰に当て、バーがブレないように固定しながらカットを進めます。
✅ 視線を動かしながら切る
一方のカットラインだけに集中すると、全体の精度が落ちるため、
両方のラインを確認しながら進めることが重要です。
平面カット(スラブカット)は、ログワークの基本であり、
ログ材の精密な加工には欠かせない技術です。
この作業を正確に行うことで、シルログやハーフログが安定し、
ログハウス全体の強度が向上します。
実際のログハウス講座では、図解入りのテキストを使用し、
よりわかりやすく解説しています。
ログワークをスムーズに進めるために、
ぜひ基本をしっかりマスターしましょう!
次回のログハウス講座もお楽しみに!
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。
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