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2025年4月7日
未来を切り拓く——自動伐採システムの進化
林業の現場では、深刻な人手不足や高齢化、
安全性の課題が続いています。
そんな中で注目を集めているのが、
AIと先進技術を駆使した「自動伐採システム」です。
本記事では、AI搭載の自動伐採機(ハーベスタ)に
代表される最新の伐採技術を紹介し、
林業の未来にどうつながるのかを深掘りします。
自動伐採機とは?
自動伐採機(AIハーベスタ)は、樹木の選別・伐倒・枝払い・玉切りと
いった作業を一台でこなす高機能な機械です。
近年ではAIやセンサー技術、GPSなどを組み合わせ、より賢く、
安全に、効率的に作業を行うモデルが登場しています。
主な特徴と技術的進化
AIによる最適判断:樹高、直径、傾き、周辺の障害物を自動で認識し、
伐倒方向や玉切り長さを最適化
GPSとマッピング:森林の地形や境界を高精度に把握し、
無駄のない作業を実現
リアルタイムセンサー:木材の状態(乾燥度、腐朽など)を
検知して判断材料に
オペレーター支援:遠隔操作やAR表示によって、
未経験者でも扱いやすい環境を構築
これにより、作業効率の大幅向上と、安全性の強化が実現しています。
林業現場での導入効果
すでに一部の現場では、AIハーベスタの導入によって
次のような成果が出ています。
作業時間の短縮(従来の半分以下に)
作業員の負担軽減(高齢作業者でも操作可能)
損傷木材の削減(最適伐採によりロス最小化)
森林環境の保全(選木の精度向上)
「人がやらなくてもいい作業」は機械が、「人にしかできない判断」は
人が担うという分担が始まりつつあります。
持続可能な林業のパートナーとして
自動伐採システムは、林業の省力化・効率化を進めるだけでなく、
次の世代への橋渡しでもあります。
若者や未経験者の参入ハードルが下がる
過疎地域の作業継続が可能になる
技術の継承と新技術の融合が加速する
林業を「きつい・危険・汚い(3K)」から
「かっこいい・稼げる・革新的(新3K)」へと
転換させる原動力の一つ、それがこの技術なのです。
自動伐採システムは、単なる機械化ではありません。
人と技術が協力しながら、より安全に、よりスマートに
森と向き合う方法を模索する、新たな林業のかたちです。
AIの目と人の知恵が共に歩む時代が、すでに始まっています。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ