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2025年4月17日
木には“こころ”がある?-コダマと山の不思議な話
木曜日はフリートークの日。
山や林業、自然にまつわる少し不思議で、
どこか心温まる話題をお届けします。
第215弾のテーマは「木の精霊“コダマ(木霊)”」。
昔から日本では、木には魂が宿ると信じられてきました。
山に響く声の正体、伐ってはいけない木、
夜の森で聞こえる不思議な音……。
今回は、そんな“山の気配”を感じるお話を紹介します。
コダマとは何か?
「コダマ」は、日本の民間信仰に登場する木に宿る精霊です。
古い木、大木には神霊が宿るとされる
山で名前を呼ぶと、木が“返事”をすると言い伝えられる
木を伐った後に災いが起きると「コダマを怒らせた」と語られる
神社や祠のそばにあるご神木などにも「コダマが宿っている」とされ、
人々は敬意をもって接してきました。
山の職人が語る“気配”の話
林業に関わる人々の中には、「木に気配を感じる瞬間がある」と
語る人もいます。
山の中で急に空気が変わる
音もなく“重さ”のようなものが漂う瞬間がある
不思議と手が進まない木、音がよく響く木など
科学的に説明はできなくても、山の仕事を続ける中で「何かがある」と
感じた経験は、実は少なくありません。
昔話と伝説:コダマが登場する物語
東北地方の民話:「名前を呼ぶと、木から声が返ってくる森」
九州の山村:「山の斜面で伐った木の切り口から血が出た」
長野の林業者の話:「祖父に“この木だけは伐るな”と言われた場所で、
後に地滑りが起きた」
どれも都市伝説のようでありながら、
どこか“森に生きる者の知恵”のようにも思えます。
アニメの中のコダマたち
ジブリ作品『もののけ姫』に登場する“首を振る白い小さな精霊”-
あれがコダマです。
森の健康度を示す存在
木々が元気であるときに現れる
映画では、自然と人との関係を象徴する存在として描かれており、
多くの人にコダマという言葉が浸透しました。
まとめ:山には“見えない住人”がいる
現代の林業では、チェーンソーや重機などの技術が進化し、
作業効率も飛躍的に向上しました。
けれど山に入るとき、昔の人のように、
少しだけ“見えない何か”に敬意を払ってみる-
それが、山と人との関係をより深くする第一歩かもしれません。
木にはこころがある。
そう思って接することで、森との距離も変わるはずです。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ