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ログハウス講座

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ログハウス講座 vol.39:ルーフシステムの基礎と応用

2025年4月19日

ルーフシステムの基礎と応用

 

 

ログハウスづくりの中で、最も応用力が求められる工程-

 

それがルーフシステム(屋根構造)の設計と施工です。

 

 

屋根は、家を外敵から守り、全体の印象を決定づける

 

「帽子」のような存在。

 

 

だからこそ、その設計・構造・施工には高度な知識と技術が

 

必要とされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

応用力が試される屋根づくり

 

ルーフシステムの構築には、ログウォールとの接続精度や

屋根勾配の角度計算など、数学的な要素と技術的な応用力の

両方が問われます。

 

また、ホゾ加工やリカーブカットといった独特の技法も必要となり、

ログビルダーの「総合力」が最も発揮される場面といえます。

 

この段階では、これまで積み重ねてきたすべてのログワークスキルが

統合され、「建築」としての最終形が見えてくるのです。

 

 

 

ルーフシステムの主な3種類

 

1. ゲーブルエンド(Gable End)

 

ログを妻壁(つまかべ)まで積み上げ、

途中に母屋(もや)を入れていく構造。

 

素朴で美しい外観が特徴ですが、

施工が難しくセトリング対策が必須です。

 

特に開口部の取り方やログの長さのバランスに注意が必要です。

 

 

2. トラス組み(Log Truss System)

 

ログで三角形の構造体(トラス)を組み、

屋根の荷重を全体に分散させる方法。

 

構造的な強度が非常に高く、外観にも迫力があり、

人気のある工法です。

 

ただし、棟上げの際にはクレーンなど重機の使用が必要となるため、

施工の環境や工程管理が重要になります。

 

 

3. 和小屋組み(Japanese Roof Framing)

 

在来工法でも多く用いられるスタイルで、

棟木(むなぎ)や母屋(もや)を小屋束で支える構造です。

 

加工性や施工性に優れ、ログハウスと組み合わせることで

機能性と美しさを両立できます。

 

日本の伝統建築技術と融合できる柔軟性も魅力です。

 

 

 

実際のログハウス講座では…

 

このルーフシステムの講義では、図面と現物を用いた詳細な説明に加え、

母屋の位置出しや傾斜角度の算出、セトリングを加味した構造設計など、

プロの施工現場で必要な知識を学びます。

 

ログハウスの“完成形”を左右するこの屋根作りこそ、

受講生の技術が問われる本番。技術だけでなく、

“美しさ”にもこだわった構造体の組み上げを、

現場で体感していただきます。

 

 

 

屋根は家の“顔”であり、“守り”でもあります。

 

ルーフシステムの選択と加工は、

 

ログハウス全体の機能性・耐久性・

 

そして美しさを決定づける大切な工程です。

 

 

ログハウス講座では、それぞれの屋根構造の特徴と

 

施工ポイントをしっかり学び、

 

プロフェッショナルとしての屋根技術を

 

実践で身につけていきます。

 

 

 

https://youtu.be/IAcN2RzH30A?si=bfPNR7-0EfzQuwq9

 

 

 

 

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。

 ぜひご覧ください。


https://youtu.be/Lg37ja7FnBk

カテゴリ:ログハウス講座
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