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2025年4月24日
天狗と山仕事-森にひそむ不思議なルール
木曜日はフリートークの日。
林業や自然にまつわる神話や伝承、
ちょっと不思議な話を紹介しています。
第220弾では、日本の山に古くから語り継がれてきた存在
「天狗(てんぐ)」と、林業の世界との深い関わりに
ついてご紹介します。
天狗は単なる妖怪や神話の存在ではなく、
山を生業とする人々にとって“畏れと敬意”の象徴だったのです。
天狗とは?
天狗は、長い鼻、赤い顔、山伏のような装束で知られる、
日本の民間伝承に登場する超自然的存在です。
山の守り神とも、いたずら好きな妖怪とも言われる
山伏や修験者の姿と重ねられ、超人的な力を持つと信じられていた
高尾山、鞍馬山、月山などの霊山に伝承多数
林業や山仕事においては、“山の主人”のような存在として
扱われてきました。
天狗と林業者の不思議な関係
林業に関わる人々の間には、次のような言い伝えが今も残っています。
天狗の通り道(山道や斜面)は伐らない
山で奇妙な音がしたら、それは天狗の警告
無断で木を伐ると、道具が壊れる・怪我をする
つまり、自然への敬意を怠ると、天狗が“災い”として姿を現す
という考え方です。
山の中での不思議な体験や事故を「天狗のしわざ」と語ることで、
人と自然とのバランスを保ってきたとも言えます。
現代に生きる「天狗のルール」
機械化された現代の林業でも、山師たちの中には
「山に入る前に一礼する」「初伐の木には感謝を込める」といった、
かつての“天狗への配慮”に通じる作法を守っている人がいます。
また、山の中で感じる気配や直感を大切にし、
「ここは何かある」「今日はやめておこう」と判断することも。
それは科学では説明できない、
“山との対話”の技術なのかもしれません。
天狗は今も、山にいる
天狗の存在は、山に入る者への警告であり、
道しるべでもありました。
自然を“征服するもの”ではなく、“共にあるもの”として捉える
林業の精神は、こうした伝承とともに受け継がれています。
山に入るときは、ふと空を見上げてみてください。
そこに天狗の気配を感じるなら-
それは、あなたが自然とつながっている証かもしれません。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ