※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス
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2025年4月2日
森を育てる力——植林と育林の技術
日本の森を支えているのは、自然の力だけではありません。
計画的に森をつくり、育て、守る「人の手」があるからこそ、
今の森林があります。
林業の魅力シリーズ第204弾では、森林管理の基本ともいえる
「植林」と「育林」の技術を深掘りします。
これは、伐採後に森を放置せず、苗木を植え、
健全な森林へと育て上げていく持続可能な林業の根幹です。
人工林と日本の森林の現状
日本の森林の約4割は、戦後に拡大造林として整備された
スギやヒノキの人工林です。
これらは、自然林とは異なり、人が手をかけなければ維持できません。
放置すれば、密集や日照不足によって成長が妨げられ、
病害虫のリスクも高まります。
だからこそ、植えて、育てて、活かすというサイクルが不可欠なのです。
植林:森を「始める」技術
伐採した跡地に苗木を植える「植林」は、森づくりのスタートです。
・使用する樹種は、地域や用途に応じて選定
(スギ、ヒノキ、カラマツ、広葉樹など)
・苗の植え方、間隔、斜面への対応など、
地形や気候条件に合わせた工夫が求められます
・シカなど野生動物による食害対策として、防護ネット設置も重要
植林は、単に「木を植える」作業ではなく、
未来の森をデザインする行為です。
育林:森を「育てる」技術
苗木を植えた後は、健やかな成長を支える「育林」の工程が始まります。
・下刈り:草が苗を覆わないように刈る作業(1年目〜数年間)
・除伐・間伐:混みすぎた樹木を伐って、
成長する空間を確保(10〜30年スパン)
・枝打ち:節の少ない良質な木材を育てるために、下枝を落とす
・つる切り・病害虫対策:森の健康を維持する管理作業
これらの作業を通じて、まっすぐで丈夫な木、
価値の高い木材へと育てていきます。
森林の未来をつなぐ技術
植林と育林は、単なる作業ではなく、
持続可能な森林をつくるための知恵と責任です。
森は、人の一生よりも長い時間をかけて育ちます。
だからこそ、未来の世代のために今手をかける必要があるのです。
現在、林業の現場ではドローンやICT技術を活用した植林計画、
リモートセンシングによる育林管理も進んでおり、
若い世代が関わりやすい環境が整ってきています。
植林と育林は、林業における“育てる技術”の粋。
森を伐って終わりではなく、そこからまた新しい森を育て、
次の世代へとつないでいく——その循環こそが、
日本の森の命をつなぐ力です。
木を植えることは、未来を植えること。
森を育てることは、地域と暮らしを育てること。
それが、林業の本質なのです。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ