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埼玉県林業技術者研修

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林業の魅力シリーズ第214弾:チェーンソーの歴史-切る技術の進化と伝統

2025年4月16日

 

 

チェーンソーの歴史-切る技術の進化と伝統

 

 

水曜日は、古来から伝わる伝統や技術、道具を紹介する日です。

 

 

第214弾では、現代林業には欠かせない道具

 

「チェーンソー」の歴史に迫ります。

 

 

今でこそ当たり前のように使われているチェーンソーですが、

 

その起源は意外なところにありました。

 

 

今日は、チェーンソー誕生の物語から、その技術の進化、

 

そして林業に与えた影響までをたどってみましょう。

 

 

 

 

 

 

起源:まさかの医療器具!?

 

最初のチェーンソーは、なんと医療目的で開発されたものでした。

 

年代:18世紀末(1780年代)

 

開発目的:難産時の出産補助(骨盤を切る「シンフィシオトミー」)

 

構造:小さな刃がついたチェーンを手で回す構造で、

現代のチェーンソーの原型とも言える仕組みでした。

 

この道具は、外科手術用として医師ジョン・エイトキンや

ジェームズ・ジェフレイらが考案したとされます。

 

 

 

林業用チェーンソーの誕生

 

林業の道具としてチェーンソーが登場するのは、

それから約140年後のこと。

 

年代:1926年

開発者:ドイツのアンドレアス・シュティール(Andreas Stihl)

名称:Tree-felling Machine(伐木機)

特徴:当初は電動式で、重量は約50kg以上

2人がかりで操作する必要がありました

 

このチェーンソーは、手鋸や斧に代わる革新的な伐採道具として登場し、

伐倒作業の効率を劇的に向上させました。

 

 

 

技術の進化と普及

 

チェーンソーは、その後も進化を続け、林業だけでなく建設、造園、

果樹園などさまざまな分野で使われるようになっていきます。

 

1950年代:1人で扱えるガソリンエンジン式が普及

1960年代:アンチバイブレーション(防振)ハンドル搭載

自動オイラー、チェーンブレーキなど安全装置が改良

2000年代以降:電動式・バッテリー式が登場

排ガス規制対応や環境配慮型モデルが主流に

 

 

 

チェーンソーがもたらした林業革命

 

チェーンソーの登場によって、林業は大きな転換点を迎えました。

 

伐倒・玉切り作業のスピード向上

少人数での作業が可能に(人手不足対策)

高精度な加工が可能に(建材・製材用途)

 

同時に、使い方を誤れば大きな事故につながることから、

安全教育と技能講習の充実も不可欠な技術となりました。

 

 

 

まとめ:進化し続ける「道具」への敬意

 

チェーンソーは、単なる機械ではなく、

人と自然をつなぐ道具の進化系とも言える存在です。

 

木を切るという行為は、山と共に生きてきた人類の長い歴史の一部。

その営みを支える技術と道具もまた、伝統の延長線上にあるのです。

 

次にチェーンソーを手にするとき、その背後にある歴史と

先人たちの知恵に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!

 ぜひご覧ください。

 

※職業人講和アーカイブ

 

※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス

 

※オンライン説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※現地説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※動画で昨年の埼玉県林業技術者育成研修の様子をチェック!


https://youtu.be/IUJ07_DTw3A

 

※動画でレクリエーションゲームをチェック!

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