2025年1月25日
目立ての重要性と方法
このログハウス講座のブログは、
ログハウスの知識からログワークまでを
ひとつのテキストとして毎週末に投稿しています。
本日は「目立て」について解説します。
チェーンソーの目立ては、作業効率を上げるだけでなく、
安全性や燃費の向上にもつながる重要な作業です。
ぜひご一読ください。
目立ての必要性
チェーンソーを使用する際には、
自身の健康を守るための防振対策が欠かせません。
現在のチェーンソーにはさまざまな防振機能が備わっていますが、
適切な目立てがされていないチェーンでもエンジンの回転で
木を切断できてしまうため、振動が大きくなり、
作業者への負担が増えます。
正しい目立ては以下の効果をもたらします。
・防振効果により作業者の疲労軽減
・振動障害の予防
・安全性の向上
目立ての効果
適切な目立てを行うことで、以下の効果が期待できます:
防振対策:
振動を最小限に抑え、作業の安全性と快適性を向上させます。
キックバックの軽減:
切れ味の悪いチェーンはキックバックを引き起こすリスクが高まります。
適切な目立てでこれを防ぐことが可能です。
切り曲がり防止:
伐倒方向のずれを防ぎ、正確な切断作業を実現します。
燃費の向上:
スムーズに切断できることで、エンジンへの負担が軽減され、
燃料消費を抑えられます。
作業効率の向上:
正しい目立てを行うことで、木材の切断がスムーズになり、
作業時間を短縮できます。
目立ての手順
工具の準備:
目立て専用の工具(丸やすり、ファイルフォルダー、デプスゲージなど)を
用意します。
適切な工具を選ぶことが、正しい目立てを行う第一歩です。
チェーンの確認:
チェーンが正しく張られていることを確認してください。
緩みがある場合は調整を行います。
ヤスリがけ:
ファイルフォルダーを使い、カッター部分に対して一定の角度を
保ちながらヤスリをかけます。
ヤスリがけは片方向に行い、均一な力でスムーズに動かします。
デプスゲージの調整:
カッターの高さとデプスゲージのバランスを保つことで、
適切な切削性能を確保します。
デプスゲージが高すぎると切れ味が悪くなり、
低すぎるとキックバックが発生しやすくなります。
チェーンの洗浄と潤滑:
目立て後はチェーンを清掃し、潤滑油を塗布して保管してください。
目立てのチェックポイント
・カッターの形状が均一であること
・ヤスリがけが適切な角度で行われていること
・デプスゲージが正しい高さに調整されていること
・チェーンが清潔で潤滑が行き届いていること
これらのポイントを確認し、定期的に目立てを行うことで、
チェーンソーの性能を最大限に引き出すことができます。
目立てはチェーンソー作業において欠かせない工程であり、
安全性と効率性を両立するための鍵です。
定期的に目立てを行い、
チェーンソーの性能を最大限に活かしましょう。
当社では目立て用工具やチェーンオイルなど、
チェーンソー作業に必要な製品を取り揃えています。
ぜひお気軽にご相談ください。
次回のログハウス講座もお楽しみに!
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。
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