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2025年4月1日
クリストファー・アレグザンダーが描いた
「自然との調和」
林業の魅力シリーズ第203弾では、建築家・都市計画家として
20世紀後半から21世紀にかけて活躍した
クリストファー・アレグザンダー(Christopher Alexander)を
取り上げます。
彼が提唱した「パタン・ランゲージ」の思想は、
自然との調和を基盤に据えた持続可能な建築や
都市づくりを目指す上で、現代の林業や森林との共生にも
大きな示唆を与えています。
クリストファー・アレグザンダーとは?
1936年にオーストリアで生まれ、後にアメリカに移住したアレグザンダーは、
建築と都市設計における「自然との秩序」を重視しました。
彼の代表作『パタン・ランゲージ(A Pattern Language)』は、
建築物から都市全体に至るまで、人々が心地よさを感じる空間の
「型(パタン)」を体系化したものです。
建築の分野にとどまらず、ソフトウェアや教育など多領域に影響を与えました。
また、彼が実際に設計に関わった施設の一例として、
埼玉県入間市にある学校法人 盈進学園東野高等学校があります。
この学校の設計には、自然との調和を重視したアレグザンダーの思想が
色濃く反映されています。
「パタン・ランゲージ」の思想と自然観
アレグザンダーの提唱する空間設計の核心には、
「生命ある構造(Living Structure)」という概念があります。
これは自然界に見られる秩序やリズムを人間の生活空間にも反映させることで、
持続可能で心地よい環境を創造するという考え方です。
・自然との一体化:建築は自然から独立したものではなく、
環境と対話する存在であるべきとしました。
・人間中心のデザイン:誰もが安心し、くつろげる空間づくりを重視。
素材としての木材への信頼も高く、自然素材を用いたデザインが
数多く提唱されました。
林業とのつながり
アレグザンダーの思想は、林業の未来に次のような視点を提供してくれます:
・森林資源を活かす設計思想:地域の木材を建築に取り入れることで、
森と人との物理的・精神的なつながりを育む。
・持続可能な建築への貢献:自然と調和する構造は、エネルギー消費の少ない建築にも通じ、
地球環境への負荷を軽減。
・地域コミュニティとの共生:地元資源を活かした建築や公共空間の設計は、
住民の誇りと参加を促し、持続可能なまちづくりに寄与します。
現代への影響
今日の「サステナブル建築」や「パーマカルチャー設計」、
「自然素材を活かしたログハウス建築」などに、
アレグザンダーの思想が色濃く反映されています。
特に地域材活用の推進や、エコロジカルな空間設計を目指す動きにおいて、
その遺産は今も息づいています。
クリストファー・アレグザンダーの理念は、
単なる建築論ではなく、
人間と自然が共に生きる未来社会の設計図でもあります。
林業における自然素材の価値、地域との共生、
そして森林と調和する暮らしの重要性を
再認識させてくれる思想です。
私たちがこれから創り上げる社会は、
自然と共に在る空間設計によって、
より豊かで持続可能なものとなるでしょう。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ