2025年2月2日
国産材の種類と特徴
このログハウス講座のブログは、
ログハウスの知識からログワークまでを
ひとつのテキストとして毎週末に投稿しています。
本日は「国産材の種類と特徴」について取り上げます。
日本には多様な木材資源があり、輸入材に負けない品質と
特性を持つ国産材が数多く存在しています。
当社ではこれらの国産材を活用し、
4m材で作れる「木組みログ」を開発しました。
国産材の可能性を最大限に引き出し、
ログハウスを作る喜びをお届けしています。
1. カラマツ(マツ科)
分布地域: 本州中央山岳地帯(浅間・富士・日光など)
特徴: 樹脂が多いため湿気や水気に強く、耐久性がありますが、
ヤニが多く加工時に注意が必要です。
重硬な木材ですが、土台や床材として強度を活かした建築用途に適しています。
2. スギ(マツ科)
分布地域: 日本全国に広く分布
特徴: 非常に軽く、加工がしやすいのが特徴です。
湿気に強く、腐りにくいため、古くから建築材や家具に利用されています。
また、独特の芳香と美しい木目があり、内装材としても人気です。
3. ヒノキ(ヒノキ科)
分布地域: 長野、愛知、岐阜、奈良、和歌山など
特徴: 日本を代表する高級建築材で、香りが良く耐久性も抜群です。
水や湿気に強く、神社仏閣や家屋の土台、
内装材としても幅広く利用されています。
特に赤身の木材は美しい光沢を持ち、耐朽性にも優れています。
国産材を活用した「木組みログ」
当社が開発した「木組みログ」は、国産材の4m材を使用し、
従来の丸太組み構法とポスト&ビームの特長を併せ持つオリジナルログハウスです。
無駄な木を出さず、セトリング(木材の沈下)も最低限に抑えた設計で、
国産材でも立派なログハウスを実現しました。
特長: 木材の寸法安定性を確保し、耐久性・加工性を両立
環境配慮: 地元で調達した木材を使用し、輸送コストや環境負荷を軽減
材種選びのポイント
耐久性と強度: 建築用途に合わせて、適した木材を選ぶことが重要です。
加工性: 加工しやすい材は、施工時の効率を向上させます。
外観と香り: 内装材に使用する場合は、木目や香りも選定基準に加えましょう。
国産材には、ログハウスに最適な特性を持つ木材が多くあります。
これらをうまく活用することで、
輸入材に頼らずとも高品質なログハウスを作り上げることが可能です。
当社では国産材を使用したログハウスのご相談も承っておりますので、
興味のある方はぜひお問い合わせください。
次回のログハウス講座もお楽しみに!
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。
ぜひご覧ください。