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2024年11月26日
林業の魅力シリーズ第118弾では、
世界的に著名な木工家具職人であり建築家である
ジョージ・ナカシマ氏にスポットライトを当てます。
彼は、自然木の美しさを最大限に活かした家具や建築を手掛け、
「木の魂を尊重するデザイン哲学」で知られています。
彼の作品と思想を通じて、木材の魅力と可能性を探ります。
ジョージナカシマ記念館(高松市牟礼町)
ジョージ・ナカシマ氏は、1905年、
アメリカ・ワシントン州で日系移民の家庭に生まれました。
スタンフォード大学で建築学を学び、ル・コルビュジエの影響を受けた後、
日本やインドで木工技術を学びました。
特に、インドのシュリ・オーロビンド・アシュラムで得た哲学的な視点が、
彼の作品に大きな影響を与えました。
ナカシマ氏のデザインの核心には、
木材そのものの形や特性を尊重する「木の魂を宿す」という思想があります。
自然をそのまま活かす
無垢材の木目や節、裂け目など、自然が刻んだ特徴をデザインに取り込むことで、唯一無二の家具を生み出しました。
手仕事の重要性
工場生産ではなく、手作業による丁寧な加工を重視し、木材と向き合う時間を大切にしました。
ナカシマ氏の作品は、シンプルながらも強い存在感を持っています。
その中でも特に有名なものをいくつかご紹介します。
Conoid Chair(コノイドチェア)
背もたれが美しく曲線を描くチェア。木の柔軟性を最大限に引き出した設計が特徴です。
Slab Table(スラブテーブル)
厚みのある一枚板を使用したテーブルで、木材の自然な形をそのまま活かした大胆なデザイン。
Peace Altar(平和の祭壇)
1986年、ニューヨークの国連本部に寄贈された作品で、平和への祈りを込めて作られた神聖な作品。
ナカシマ氏の活動は、木材の価値を再認識させ、林業や建築分野にも影響を与えました。
木材の持続可能な利用
自然木の美しさを活かすことで、伐採や加工の責任ある方法を促進しました。
木材を尊重する文化の再評価
日本や世界の木工文化が注目されるきっかけとなりました。
ジョージ・ナカシマ氏の哲学と作品は、
自然との共生と木材の美しさを私たちに教えてくれます。
木の魂を感じるそのデザインは、林業や建築、
さらには私たちの生活全体にも影響を与えるものです。
林業の魅力シリーズ第118弾として、
ナカシマ氏の人生と功績に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
※職業人講和アーカイブ