※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス
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2024年12月26日
巨木に宿る伝説と林業の未来
日本各地には数百年から千年を超える巨木が存在し、
その多くは地域の信仰や伝説の対象となっています。
森と共に生きる日本人にとって、巨木はただの木ではなく
「神の宿る木」「精霊が宿る木」として敬われてきました。
今回は、日本各地に息づく巨木とその伝説を紹介します。
1. 屋久島の縄文杉 – 神々の宿る島の守護者
鹿児島県屋久島に佇む縄文杉は、日本で最も有名な巨木の一つです。
推定樹齢2000年以上とされるこの杉は、
屋久島の豊かな自然と長い歴史を象徴しています。
地元では、縄文杉には山の神が宿るとされ、
昔から神聖な存在として崇められてきました。
豆知識:屋久島の杉は「1ヶ月に35日雨が降る」と
言われるほど湿潤な気候で育ち、
その過酷な環境が樹木を巨大化させます。
2. 奈良・春日大社の御神木 – 神が降り立つ楠
奈良の春日大社には、樹齢1000年を超える御神木の楠があります。
春日大社は古くから「山と神と人が共に生きる」
という思想を体現する場所であり、
御神木は神が降臨する依代(よりしろ)とされています。
伝説:春日大社の御神木に触れると病が治ると言われており、
現在でも多くの参拝者が訪れます。
3. 秋田・乳頭山の巨樹群 – 山の精霊が宿る森
秋田県乳頭山の山腹には、
幹回り5mを超える巨木が数多く存在します。
地元では「山の精霊が守っている森」と呼ばれ、
登山者の間でも神秘的なパワースポットとして人気です。
不思議な現象:乳頭山の巨木には、
風のない日に木々が揺れる現象が度々目撃されており、
「山の神が見回りをしている」と伝えられています。
4. 長野・諏訪大社の御柱 – 命を懸けて運ぶ神木
長野県の諏訪大社では、7年に一度「御柱祭」という祭りが行われます。
この祭りでは、山中から大木を切り出し、
諏訪大社まで曳き下ろすという伝統行事が行われます。
御柱は諏訪大社の四隅に建てられ、
神の降臨を待つ依代として祀られます。
エピソード:御柱を運ぶ際には多くの人が関わり、
命がけで大木を曳き下ろすことから
「日本一勇壮な祭り」とも呼ばれます。
日本各地の巨木は、その土地の自然環境や文化、
信仰と深く結びついています。
これらの木々はただの風景ではなく、
人々の心の拠り所であり、長い年月をかけて地域の
シンボルとして成長してきました。
林業や森づくりの観点からも、
巨木の保護と文化の継承は重要な課題です。
林業の魅力シリーズ第140弾として、
巨木と共に歩む日本の林業文化に改めて注目し、
その尊さを感じていただければ幸いです。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ