2025年2月22日
ノッチの基礎 – ラウンドノッチとサドルノッチ
ログハウスを組み上げる際に重要なのが「ノッチ」。ノッチとは、
ログの交差部分に施す刻みのことで、これによってログウォールの強度や
見た目の印象が大きく左右されます。
今回は、ログビルディングの基本となる
「ラウンドノッチ」 と 「サドルノッチ」 について解説します。
1. ラウンドノッチ – シンプルで加工しやすい原点のノッチ
特徴:
ログの下側に半円形のカットを入れて、上のログがフィットするように加工
加工が比較的シンプルで、短時間で作業できる
木材に必要最小限の刻みしか入れないため、強度を損なわずダメージが少ない
デメリット:
経年変化による木材の乾燥・収縮で密着性が低下しやすい
気密性の確保が難しいため、ログ間に隙間が生じる可能性がある
2. サドルノッチ – 強度と密着性を向上させた進化形
特徴:
ログの交差部分に「スカーフカット」と呼ばれる面を形成し、より密着度を高める
上から見ると馬の鞍(サドル)のような形状になることから「サドルノッチ」と呼ばれる
経年変化によって、ログ同士がよりタイトにフィットする設計
メリット:
木材の乾燥・収縮による影響を受けにくく、長期間にわたり高い強度と密閉性を維持
風や雨の侵入を防ぎやすく、耐候性に優れる
デメリット:
ラウンドノッチに比べて加工が複雑で、時間と技術を要する
木材を多く削るため、ログの強度に影響が出る場合がある
3. まとめ
ログハウスのノッチは、見た目だけでなく、
強度・耐久性・気密性を左右する重要な要素です。
ラウンドノッチはシンプルで加工しやすいが、気密性に課題があり、
サドルノッチはより高い密着性と強度を実現するものの、
加工に技術を要する という特徴があります。
理想のログハウスづくりのために、あなたに最適なノッチを選びましょう!
ログビルディングの技術は日々進化しており、さらに高精度なノッチも考案されています。
明日は世界最高精度を誇るオカナガンスクールオブ ログビルディング校長、
デル・ラダムスキー氏考案の『4ポイントサドルノッチ』について詳しく解説します!
次回のログハウス講座もお楽しみに!
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