2025年4月12日
陸梁(コードログ)と桁(プレートログ)の加工
ログハウスの構造を完成へと導く仕上げ工程、
それが「陸梁(コードログ)と桁(プレートログ)」の加工です。
先週のシーリング・ビームまでで室内の床構造が整い、
今週はその上に小屋組みの構造体を正確に設置していく段階です。
コードログとプレートログの役割
シーリング・ビームの上には、妻壁(つまかべ)を支えるコードログ(陸梁)と、
屋根荷重を受け持つプレートログ(桁)をセッティングします。
ログウォール全体の仕上がりにも関わるこの工程は、精度が非常に重要です。
加工のポイント
ログウォールの通り芯(中心線)と対角線距離を再確認
建物全体の歪みを防ぐために、各ログウォールの中心線と対角線を測り直し、
正確な通り芯を木口まで延長します。
これがプラムライン(垂直線)の再設定にもつながります。
水平レベルの再確認
水平基準を出す方法は2つ。
- シルログ(基礎の最下段ログ)からの距離を直接測定
- 水盛器を使い、建物全体に正確な水平基準を転写
このレベルラインをログの木口に必ずマーキングし、後の加工の基準とします。
必要な幅の確保
構造体の精度だけでなく安全性の観点からも、以下の幅が確保できるように加工位置を調整します。
- コードログのフラット面:150mm以上
- プレートログの屋根勾配面:100mm以上
実際のログハウス講座では
本講座では、図面と実物を使ってミリ単位での精密な作業を学びます。
陸梁と桁の加工は小屋組みの強度と屋根の納まりを左右するため、
加工位置・レベル・通り芯の全てが正確である必要があります。
ログビルダーを目指す方には必須の知識です。
ログハウスの構造体を仕上げる最終段階、
「コードログとプレートログの加工」。
ミリ単位のズレが屋根全体のバランスに影響を与える重要工程です。
実際の講座では図面と施工実習を通じて、
プロの精度を体験していただきます。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。
ぜひご覧ください。