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埼玉県林業技術者研修

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里山資本主義が切り開く日本の未来 – 藻谷浩介著『里山資本主義』

2025年1月24日

 

 

里山資本主義が切り開く日本の未来 – 藻谷浩介著『里山資本主義』

 

 

本日の林業の魅力シリーズ第159弾では、

藻谷浩介氏の著書『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』に

スポットライトを当てます。

 

この本は、資本主義の光と影が見える現代社会に対し、

地域の資源を活かしながら「安心」を基盤とした経済モデルを提唱しています。

 

里山というキーワードを通じて、日本の森林・農村地域の可能性を再認識し、

林業や自然の価値が持つ力を探ります。

 

 

 

 

1. 「里山資本主義」とは?

藻谷氏が提唱する「里山資本主義」は、以下のようなコンセプトに基づいています。

・地域の未利用資源を活用し、無駄をなくすこと

・お金だけに依存せず、自然や地域社会との共生を重視すること

・地域コミュニティを再生し、持続可能な未来を築くこと

・特に、日本の里山地域は、森林資源や清らかな水、豊かな土壌など、再生可能な資源が豊富です。

 それらを最大限活用することで、環境保護と経済発展の両立が可能になると説いています。

 

 

2. 林業の可能性と「安心の原理」

藻谷氏は、本書で「お金を儲ける資本主義」ではなく、

「安心を生む資本主義」が求められる時代だと述べています。

 

エネルギーの地産地消

森林から得られる木材を活用したバイオマス発電は、

地方のエネルギー自給率を高め、持続可能な未来を構築します。

 

木材の地産地消

地元で伐採された木材を地元で利用する仕組みは、

地域経済を活性化させるだけでなく、

輸送コストの削減や地球温暖化対策にも寄与します。

 

里山での就労機会の創出

林業や農業の労働は、多様な働き方を求める現代のニーズに合致しており、

新たな雇用の可能性を広げます。

 

 

3. 「里山資本主義」の具体例

藻谷氏は本書で、日本各地の成功事例を紹介しています。

 

岡山県真庭市

バイオマス発電施設を設置し、林業廃材や製材端材を燃料として活用。

地元の林業者や製材業者との連携で、エネルギーの自給率向上と地域経済の活性化を実現しました。

 

徳島県上勝町

「ゼロ・ウェイスト宣言」を掲げ、地域資源を無駄なく活用。

森林保全活動と観光事業を組み合わせることで、持続可能な地域づくりを推進しています。

 

 

 

 

4. 日本全体への示唆

藻谷氏の主張は、里山資本主義を地域だけでなく、

日本全体の未来に適用する可能性を秘めています。

 

エネルギーの自立

エネルギーを地方で自給することで、化石燃料への依存を減らし、

エネルギー安全保障を高める。

 

自然との共生

森林や里山を活用しつつ、持続可能な経済活動を展開することで、

都市部と地方のバランスを再構築する。

 

地方の再生

過疎化が進む地方の里山地域に新たな価値を見出し、

若者や移住者を呼び込む基盤を整える。

 

 

林業の魅力シリーズ第159弾では、

藻谷浩介著『里山資本主義』を通じて、

地域資源を活かした持続可能な経済モデルについて深掘りしました。

 

この考え方は、私たちの未来にとって重要なヒントを提供してくれます。

林業や里山資本主義の可能性を理解し、それを実現する取り組みを広げていくことが、

自然と人が共生する社会の実現につながるのではないでしょうか。

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!

 ぜひご覧ください。

 

※職業人講和アーカイブ

 

※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス

 

※オンライン説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※現地説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※動画で昨年の埼玉県林業技術者育成研修の様子をチェック!


https://youtu.be/IUJ07_DTw3A

 

※動画でレクリエーションゲームをチェック!

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