2025年2月15日
シルログとハーフログの加工
ログハウスづくりにおいて、
1段目のログとなるシルログとハーフログの加工は
非常に重要な工程です。
この作業が適切に行われることで、
ログハウス全体の安定性が向上し、
美しい仕上がりを実現できます。
今回は、墨つけ作業とチェーンソーによるカット作業という
2つの主要なプロセスに分けて解説します。
ログワークの精度を高めるために、
しっかりとポイントを押さえていきましょう!
シルログとハーフログの加工手順
1. 墨つけ作業(カットラインの設定)
シルログとハーフログの加工の第一歩は墨つけです。
これは、材にカットするラインを正確に描く工程で、
加工精度を左右する重要な作業です。
1.ハーフログの場合
・木口とログ側面にセンターラインを引く
・チェーンソーの刃の厚み(約6mm)を考慮し、
センターラインの上下10mmずつに切りしろの墨を引く
・切りしろを設けることで、加工後に美しい仕上がりになる
2.シルログの場合
・ハーフログの2倍の高さを確保できる位置に墨つけを行う
・底面の一番狭い部分でも150mm以上の幅を確保する
この墨つけ作業を慎重に行うことで、カットの精度が格段に向上します。
2. チェーンソーによるカット作業
墨つけが完了したら、次はチェーンソーを使ったカット作業です。
この工程は、「平面挽き」と「ブラッシング」の2つの工程に分かれます。
1.平面挽き(チェーンソーでの切削)
・水平方向にチェーンソーを動かし、ログを正確に刻む
・ハーフログは、墨つけしたセンターラインを基準に半割りする
・シルログは、水平に安定したフラットな面ができるよう慎重にカット
2.ブラッシング(仕上げ作業)
・カット後の表面を平らに仕上げる
・切削した部分の凹凸を取り除き、美しい仕上がりを実現
これらの工程を正確に行うことで、ログハウスの基礎がしっかりと安定し、
建築全体の強度が向上します。
シルログとハーフログの加工は、
ログハウスの土台を作る重要な工程です。
墨つけを慎重に行い、正確なカットと仕上げを施すことで、
美しく安定したログハウスを建築することができます。
実際のログハウス講座では、図解入りのテキストを使用して、
より分かりやすく詳細に説明しています。
ログワークの基本をしっかり学び、
精度の高いログハウス作りを目指しましょう!
次回のログハウス講座もお楽しみに!
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