※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス
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2024年12月9日
未来を支える「切らない林業」 – 森林資源を守りながら生み出す新たな価値
林業の魅力シリーズ第127弾では、「切らない林業」をテーマに取り上げます。
森林を伐採して木材を供給するだけではなく、森林の恵みを生かし、
持続可能な形で経済や地域社会に貢献する「切らない林業」が注目されています。
森林浴やセラピー、森林食品(メープルシロップやキノコなど)、
バイオマスエネルギーなど、多彩な視点から森を守り活用する
未来の林業像を探ります。
従来の林業が木材生産を目的としているのに対し、切らない林業は、
森林そのものを活用して収益を生み出しながら持続可能性を確保する考え方です。
森林浴・セラピー
森林の癒し効果を生かし、観光や健康産業と結びつけた活動が注目されています。
心身の健康を促進する森林セラピーは、科学的にもその効果が認められています。
森林食品
メープルシロップ、キノコ、山菜など、森林から採取できる資源を利用することで、
伐採に依存しない収益化が可能です。
バイオマスエネルギー
森林の枝葉や間伐材をエネルギー資源として活用する技術が進化しており、
無駄なく森林資源を生かす取り組みが進んでいます。
カナダやアメリカで盛んなメープルシロップの生産は、
木を伐採することなく樹液を採取する方法で成り立っています。
日本でも、イタヤカエデなどを使ったメープルシロップの生産が試みられています。
これにより、森林を守りながら新しい経済価値を創出する可能性が広がっています。
森林保全と経済的安定を両立できます。
技術革新の役割
IoTやAI、ドローン技術を活用することで、
森林の状態を把握し、収益性を高める管理が可能になります。
地域社会との連携
森林の持つ多面的な価値を理解し、
地元のコミュニティと連携して持続可能な取り組みを進めることが重要です。
林業の魅力シリーズ第127弾では、「切らない林業」の可能性について考察しました。
森林は木材だけでなく、さまざまな形で私たちの暮らしを支える資源です。
未来の林業は、森林の恵みを生かしつつ、
持続可能な社会を築く道を切り開いていくでしょう。
この新しい視点が、日本の林業と地域社会にどのような可能性をもたらすのか、
今後も注目していきます。
※職業人講和アーカイブ