※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス
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※現地説明会(YouTubeライブ)アーカイブ
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※動画でレクリエーションゲームをチェック!
2025年4月28日
透明な木材-トランスペアレントウッドが拓く未来
月曜日は、未来の林業・建築・森林・自然・地球・人間に
関わる技術革新を紹介する日です。
第222弾では、木材に新たな可能性をもたらす革新的技術、
「トランスペアレントウッド(透明木材)」について深掘りします。
森の恵みが、未来の都市を形作る-そんな時代が近づいています。
トランスペアレントウッドとは?
透明木材とは、木材から「リグニン」と呼ばれる成分を取り除き、
代わりに透明なポリマーを浸透させることで作られる新素材です。
リグニン:木材の色や硬さを決める成分。これを除去することで透明化できる
ポリマー:透明性と強度を持たせるために使用
特徴:
高い断熱性
衝撃に強く、軽量
木目の柔らかさを残しつつ、光を通す
つまり、ガラスのように透明で、
木材の温かみを持った新しい素材なのです。
どこが未来的なのか?
トランスペアレントウッドは、
単なる話題性のある素材ではありません。
その機能性が、持続可能な社会に向けた多くの課題解決に
役立つと期待されています。
建築材としての応用:
自然光を取り込みつつ、断熱性能を確保する省エネルギー建築
木造ビルや住宅の窓、ファサードに活用
環境負荷低減:
ガラスより製造時のエネルギー消費が少ない
森林資源の新たな付加価値創出
美的価値の向上:
自然素材ならではの心地よさと、現代的なデザイン性を両立
まさに、林業と建築技術の融合による、
持続可能な都市づくりのカギを握る素材です。
林業へのインパクト
もし透明木材が広く普及すれば、
林業にも大きな変化が訪れるでしょう。
用材としての「見た目」だけでなく、
「成分」や「構造」で価値を測る時代に
小径木や間伐材など、
これまで利用しにくかった資源も活用可能に
森林の多面的利用がさらに加速し、
経済と環境の両立が進む
つまり、「伐るか伐らないか」ではない
新たな林業の道が開かれる可能性を秘めています。
トランスペアレントウッドは、
木材という古くからある素材を、
未来へと導く革新です。
木を伐り、育て、活かすだけでなく、
新たなカタチに進化させる-
それが次世代の林業の姿かもしれません。
森と都市、過去と未来をつなぐ透明な架け橋。
その一歩を、私たちはすでに踏み出しています。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ