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2025年4月15日
ワンガリ・マータイ-木を植えることで平和を築いた女性
火曜日は、森林や自然、環境に貢献した偉人を
取り上げる日です。
第213弾では、「木を植えることで世界を変えた女性」-
ワンガリ・マータイ(Wangari Maathai)をご紹介します。
ケニア出身の彼女は、アフリカ初の
女性ノーベル平和賞受賞者であり、
環境保護と社会運動を結びつけた先駆者でした。
彼女が始めた「グリーンベルト運動」は、森林再生だけでなく、
女性のエンパワーメントや民主化運動にもつながる
大きなムーブメントとなりました。
木を植えることは、未来を育てること
1977年、マータイはケニアで「グリーンベルト運動
(Green Belt Movement)」を立ち上げました。
その目的は、急速な森林伐採により失われた自然を取り戻すこと。
しかし彼女の活動は、単に木を植えることにとどまりませんでした。
砂漠化の進行を止める
土壌の保全、水資源の保護
農村部の女性たちに収入と自立の機会を提供
「1本の木を植えることは、1人の人間に尊厳を与えること」という
彼女の言葉の通り、木を植える行為は社会全体の再生につながったのです。
環境運動が、民主主義と平和に通じる
当時のケニアは、独裁的な政治体制と腐敗が蔓延しており、
環境破壊はその象徴のひとつでした。
マータイは、木を植えることで市民が土地と自然への権利を
取り戻すことができると信じ、草の根の環境運動を民主化運動と
結びつけていきました。
森林破壊を止めるために体を張った抵抗
開発計画に反対する市民活動の支援
女性と子どもたちの教育支援
彼女の活動はケニア国内外で高く評価され、
2004年にはノーベル平和賞を受賞しました。
環境保護が平和に結びつくことを証明した象徴的な受賞でもあります。
日本とのつながり:「MOTTAINAI」
マータイは来日経験もあり、日本の「もったいない」精神に
深く共感した人物です。
彼女は「MOTTAINAIキャンペーン」を提唱し、
3R(Reduce, Reuse, Recycle)に「Respect(尊敬)」を加えた
4R運動として、世界に発信しました。
「もったいない」は、自然を敬い、命を大切にする日本人の心を、
マータイ自身が世界に広めたのです。
ワンガリ・マータイは、木を植えることで社会と地球を
癒そうとした人です。
その行動は、木を通じて人々の尊厳を守り、
民主主義と平和を育てるものでした。
今、私たちが森に向き合うとき、彼女の姿勢や言葉は
大きなヒントを与えてくれます。
「木を1本植えるたびに、世界が少しずつ変わっていく」
そんな希望を信じて、
森と共に生きる私たちの一歩を進めましょう。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ